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ネーションズリーグとは?バレーボール日本代表も出場する大会をサクッと解説

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ネーションズリーグの概要と日本代表の注目ポイントを解説する記事のアイキャッチ画像 スポーツ
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2025年6月から開幕しているバレーボール・ネーションズリーグ(VNL)。今回は、男女ともに18チームに拡大され、これまでにない規模での開催となっており、日本代表も主力と若手を組み合わせた編成で挑んでいます。

ところで、「ネーションズリーグ」って、聞いたことはあっても、詳しくは知らない…という人も多いかもしれませんね。

この記事では、バレーボール・ネーションズリーグがどんな大会なのかや、国際大会の中でどんな立ち位置にあるのかについて、日本代表の戦いぶりとあわせて、サクッとわかりやすく解説していきます。

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ネーションズリーグってどんな大会?基本ルールと出場国をわかりやすく解説

ネーションズリーグ(正式名称:バレーボール・ネーションズリーグ)は、FIVB(国際バレーボール連盟)が主催する男女ナショナルチームによる国際大会で、毎年開催されています。

VNLの目的は、世界各国の代表チームが年間を通じて競い合うことで、競技レベルを維持・向上させることであり、国際舞台での実力確認や若手の強化、チーム戦術の成熟を図る場として重要な役割を担っています。

2025年大会には、男女ともに18チームが参加し、3週間のプールラウンドを経て、上位8チームが決勝トーナメントに進出します。

日本代表の試合日程は以下の通りです。

男子日本代表(世界ランク4位)
  • 第1週 6/11 vs中国(24) ○3-0
  • 第1週 6/12 vsポーランド(1) ●1-3
  • 第1週 6/13 vsセルビア(13) ○3-0
  • 第1週 6/15 vsオランダ(17) ○3-0
  • 第2週 6/25 vsブルガリア(15) ●0-3
  • 第2週 6/26 vsフランス(2) ○3-2
  • 第2週 6/27 vsウクライナ(12) ●2-3
  • 第2週 6/29 vsスロベニア(7) ○3-0
  • 第3週 7/16 vsドイツ(8) ○3-1
  • 第3週 7/17 vsアルゼンチン(9)○3-2
  • 第3週 7/18 vsブラジル(4) ●0-3
  • 第3週 7/20 vsアメリカ(6) ○3-0
  • 準々決勝 7/31 vsポーランド(1) ●0-3
女子日本代表(世界ランク5位)
  • 第1週 6/5 vsオランダ(8) ○3-0
  • 第1週 6/7 vsセルビア(11) ○3-0
  • 第1週 6/8 vsカナダ(10) ○3-0
  • 第1週 6/9 vsドミニカ(9) ○3-0
  • 第2週 6/18 vsブルガリア(20) ○3-2
  • 第2週 6/20 vsイタリア(1) ●2-3
  • 第2週 6/21 vs中国(6) ●1-3
  • 第2週 6/22 vsチェコ(13) ○3-0
  • 第3週 7/9 vsフランス(17) ○3-0
  • 第3週 7/10 vs韓国(34) ○3-0
  • 第3週 7/12 vsポーランド(3) ○3-1
  • 第3週 7/13 vsブラジル(2) ●0-3
  • 準々決勝 7/25 vsトルコ(6) ○3-2
  • 準決勝 7/27 vsブラジル(2) ●2-3
  • 3位決定戦 7/27 vsポーランド(3) ●1-3

2025年7月20日現在、男子日本代表は全日程を終え、8勝4敗で予選ラウンド4位となり、7月30日から中国・寧波ニンポーで始まる決勝ラウンドへの進出を果たしました。女子日本代表は7月13日に予選ラウンドを終了し、9勝3敗で3位で通過。決勝ラウンドは7月23日からポーランドで開催され、準々決勝でトルコと対戦することが決定しています。

ネーションズリーグでは、決勝トーナメントに進出すると各国が“ベストメンバー”を投入する傾向が強く、本気度が一気に高まります。予選ラウンドとはまた違った熱戦が繰り広げられるため、ここからが“本番”という見方もできるでしょう。

ネーションズリーグの格付けは?オリンピック・世界選手権との比較で解説

ネーションズリーグ(VNL)は、毎年開催される国際大会ということもあり、オリンピックや世界選手権とは異なる役割を担う側面があります。

というのも、オリンピックや世界選手権が4年に1度しか開催されないのに対し、VNLは毎年開催されるため、選手のコンディション管理や戦術の試行錯誤、チームの成熟度を試す場として活用されるケースも多く見られます。

つまりVNLは、「いま、このチームがどれだけ機能しているか」を測る格好の舞台。若手の抜擢やポジションの再編など、年間を通じたチームづくりの一環としても重宝されているのです。

大会開催頻度開催時期
オリンピック4年に1度夏季(7〜8月)
世界選手権4年に1度秋ごろ(8〜10月)
ネーションズリーグ毎年初夏(6〜7月)

ネーションズリーグは、オリンピックや世界選手権と比べると名誉の重みはやや劣るものの、“今の代表チームの状態”や“各国の勢力図”を知るうえで、非常に重要な大会です。

毎年開催されるからこそ、国際舞台での安定感や実力の積み上げが可視化されやすく、ファンにとっても見逃せないシリーズとなっています。今後の代表チームの強化や成長を見守るうえでも、ネーションズリーグは欠かせない大会のひとつと言えるでしょう。

注目の男子日本代表メンバーは?経験者と若手が融合したバランス型編成

今大会のメンバーは、ロングリストから選出された30名超の中から、試合ごとに14名が登録される形式でチームを構成しています。

各週のメンバーは対戦相手や選手のコンディションに応じて調整されており、大会を通じてさまざまな選手が起用されるのが特徴です。

ロングリストとは?

国際大会に向けて事前に登録される代表候補選手の一覧のこと。試合ごとの登録メンバーは、この中から選ばれます。

石川祐希(シル・スーサ・ヴィム・ペルージャ/アウトサイドヒッター・29歳)

イタリア・セリエAの強豪クラブでプレーし、長年にわたり海外で活躍を続ける日本代表のキャプテン。

力強いスパイクと安定したレシーブ力を兼ね備え、攻守両面でチームを牽引する存在として信頼を集めている。

西田有志(大阪ブルテオン/オポジット・25歳)

パワフルなスパイクと高いジャンプ力を武器に、日本の得点源として活躍するエースアタッカー。

スパイク・ブロックともに安定感があり、鋭い打点で相手のブロックを打ち抜く決定力が持ち味。

髙橋藍(サントリーサンバーズ大阪/アウトサイドヒッター・23歳)

高い跳躍力とスピードを活かしたスパイクで、攻撃の起点として存在感を発揮。

レシーブやサーブにも安定感があり、攻守両面でバランスの取れたプレーが持ち味。

甲斐優斗(専修大学4年/アウトサイドヒッター・22歳)

大学バレー界を代表する注目株で、2024年からは大阪ブルテオンの特別指定選手としてSVリーグにも出場。

高い打点から繰り出すパワフルなスパイクと果敢なプレーで、攻撃の勢いを生み出す若手アタッカー。

特別指定選手とは?

大学などに在籍しながらVリーグの公式戦に出場できる制度で、プロの環境で実戦経験を積むことができます。

小川智大(サントリーサンバーズ大阪/リベロ・28歳)

正確なレシーブと機動力を兼ね備えた守備の要。

SVリーグ(旧Vリーグ)で3年連続ベストリベロ賞を受賞した実績を持ち、安定したボールコントロールでチームを支える存在。

宮浦 健人(ウルフドッグス名古屋/オポジット・26歳)

パワフルなスパイクと卓越したジャンプ力を武器に、日本代表の得点源として活躍するエースアタッカー。

スパイク・ブロックともに安定感があり、高い打点から繰り出される鋭いアタックで相手のブロックを打ち抜く決定力が光る。

女子日本代表メンバーにも注目!若手の台頭と攻守の要に期待

今回の女子日本代表は、経験豊富な主力選手に加え、成長著しい若手選手も多く選出されており、攻守にわたってバランスの取れた編成となっています。

ここでは、注目の代表メンバーを数人ピックアップして紹介します。

石川真佑(イゴール・ゴルゴンゾーラ・ノヴァーラ(イタリア)/アウトサイドヒッター・25歳)

イタリア・セリエAで活躍する日本女子バレーのエースアタッカー。

鋭いスパイクと正確なレシーブを兼ね備え、プレーの幅と安定感に優れる。

和田由紀子(NECレッドロケッツ川崎/アウトサイドヒッター・23歳)

力強いスパイクと安定したレシーブ力を兼ね備えた実力派アウトサイドヒッター。

攻守両面での高いパフォーマンスに加え、粘り強いディフェンスと冷静な判断力で、チームのバランスを支える存在として信頼を集めている。

佐藤淑乃(NECレッドロケッツ川崎/アウトサイドヒッター・23歳)

鋭いスパイクと高精度なレシーブを兼ね備え、攻守両面で安定したプレーを見せるバランス型アタッカー。

力強いジャンプサーブで主導権を握る場面も多く、流れを引き寄せるプレーでチームに勢いをもたらす存在として、今大会でも期待が高まっている。

関菜々巳(UYBAバレー・ブスト・アルシーツィオ(イタリア)/セッター・26歳)

正確なトスワークと高いゲームメイク力を備えた、日本代表の司令塔。

広い視野でコート全体をコントロールし、多彩な攻撃を演出。安定した配球と落ち着いた判断力で、チームのリズムを生み出す存在として欠かせない。

小島満菜美(LOVBソルトレークバレーボール(アメリカ)/リベロ・30歳)

正確なレシーブと素早い判断力を兼ね備えた、守備のスペシャリスト。

後方からの安定したボールコントロールでチームの守備を支え、落ち着いたプレーで全体のリズムを整える存在として信頼を集めている。

宮部藍梨(ヴィクトリーナ姫路/日本・ミドルブロッカー・26歳)

181cmの高さと、スパイク到達点313cm・ブロック到達点290cmを活かした、攻守において存在感を放つミドルブロッカー。

鋭いスパイクとタイミングのよいブロックで得点に貢献し、相手の攻撃を封じる要として活躍。読みの良さと粘り強さを兼ね備えたプレーで、チームに安定と勢いをもたらす。

秋本美空(ヴィクトリーナ姫路/アウトサイドヒッター・18歳)

185cmの高さを活かした強烈なスパイクが武器の、将来有望な若手アタッカー。

高い打点から繰り出すパワフルなスパイクで攻撃の中心を担い、守備にも積極的に取り組む総合力の高いプレースタイル。

まとめ

ネーションズリーグは、選手たちが国際舞台で実戦経験を積み、チームとしての完成度を高めることを目的とした大会で、A代表の強化や選手層の底上げという点でも重要な役割を担っています。

今年は秋に世界選手権を控えており、その強化の一環として臨む今大会には、選手・スタッフそれぞれの立場と思いが詰まっています。

試合の勝敗はもちろん、若手が経験を重ね、次のステージへと踏み出す過程――そんなチームの変化や成長の瞬間に注目することで、ネーションズリーグの楽しみ方がきっと広がるはずです。